管理栄養士の栄養サポートブログ

管理栄養士がスポーツを愛する人々の栄養サポートします。

アスリートこそ管理栄養士による栄養サポートが必要と感じた瞬間


夏頃、競技志向で高校ゴルフ部に所属して、全国大会に何度も出場している女子高生と話す機会がありました。

私が管理栄養士であることを伝えた上で、何か食事や栄養のことで困っていることがないかと尋ねると、「ご飯もモリモリ食べれてるし、困ってることはないです。」と即答でした。彼女はすごく細くて、こちらとしては悩みがある想定だったので思わず黙ってしまいました。すると、「あ、でもよくふらついたりはします。」と切り出しました。やっぱりエネルギー不足や栄養バランス欠如による貧血の疑いがあるのです。もちろん採血しないと貧血かどうかはわかりませんが、症状かあるなら、きっと長時間の頑張りがきかないとかパフォーマンスの低下はあると考えられます。主観的に食事が摂れていても、運動量に見合っているのか、また栄養バランスは取れているのかは、管理栄養士が栄養価計算をしたり、エビデンスに基づいて必要栄養量を算出する必要があります。


私はこれまで、病院で糖尿病の患者さんなどに栄養指導を長年行ってきました。また、メタボの方に生活習慣病予防の指導をしています。エネルギー(カロリー)が多過ぎるのを減らすことを中心にお話しすることが多くありました。アスリートには逆に足りないところを足す場面が多く、なおかつ無自覚な場合があるので、より指導者の技量が求められるがやりがいがあると感じました。


これがアスリートこそ管理栄養士による栄養サポートが必要と感じた瞬間です。


次回から実際のサポートについてご報告していきます。