管理栄養士の栄養サポートブログ

管理栄養士がスポーツを愛する人々の栄養サポートします。

栄養サポート継続支援状況報告第二弾〜上手く行かない時も寄り添いが大切〜

前回、初回面談から1ヶ月後のサポートでは、体脂肪率の減少と骨格筋率の増加につながった報告をさせていただきました。

今回、さらに1ヶ月後の報告をさせていただきます。

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オンラインサポートのお約束日時にzoomに入った瞬間、「すみません。学校のテスト期間で、夜遅くまで勉強して不規則になり、炭水化物もたくさん食べてしまい、筋肉が減って、体脂肪率が増えてしまいました。」と言われました。テスト期間は筋トレなどのトレーニング量が減ってしまったことも一因かと思います。

 


でも、サポートの中で自身で行動計画の自己評価をする習慣が付いていたことで、「テストも終わったので、また良い生活習慣にして行きます。」と前向きな発言がありました。忙しくても、あまり乱れてしまわないようにどうすればできるか?も話し合いました。

 


みなさんも日々の暮らしの中で、普段通りの食生活が送れないことが少なからずおありかと思います。立てた行動計画通りに行かないことがあると、投げ出してしまいたくなることもあるでしょう。中には、元の悪い習慣に逆戻りしてしまう人もいます。でも、管理栄養士が継続的にサポートをすることで、軌道修正をしながらも取り組みを続けて行くことができます。

 


次回も継続サポートの様子を報告します。

実際のサポート報告

パーソナルトレーニングジムPEPOsakaのトレーナーに栄養サポートを実施中です。 ご報告させていただきます。

まず、パーソナルトレーナー全員と面談をしました。インボディの測定結果、3日間の食事記録表、栄養サポート問診票、健康診断結果票をふまえてお話ししました。パーソナルトレーナーとしてある程度栄養に関する知識はあるが、仕事柄不規則だったり実践には結びついていない方が多いという印象でした。

この中から、東トレーナーの栄養サポートをさせていただくことになりました。 彼は24歳男性スタッフでご自宅で家族介護をしながら専門学校で学び、夕方からお仕事と多忙を極めています。忙しくてしっかり食事管理をするのが難しい様でした。 まず、食事記録表からエネルギー(カロリー)の摂取量は多くないが、朝食と昼食で極端にタンパク質と野菜の摂取が少なく、糖質に偏っていることがわかりました。バランスの悪さが筋肉が付きにくく、体脂肪が増えてしまう原因と考え、忙しくてもタンパク質食品と野菜料理を追加できるよう簡単で具体的な献立例や調理方法をアドバイスしました。 また、仕事で帰宅が遅く、遅い時間の夕食となる為、夕方に主食を済ませて、帰宅後はおかずのみ食べる様アドバイスしました。

f:id:terra-co-sports0704:20211207222704j:image この1ヶ月半後、体脂肪率は0.5%減り、骨格筋(筋肉)率は0.6%増えました。ただ食事量を減らす減量法では筋肉量も減ってしまい、基礎代謝の低下やリバウンドの原因になりやすく、長続きしないことが多く見られます。 やはり、管理栄養士が栄養価計算とインボディ測定結果をふまえて栄養サポートを行ったことで順調に目標に近づけることができました。

今後も継続サポートの報告をさせていただきます。

 

 

管理栄養士としての可能性を模索中です。

私は大学卒業後、管理栄養士として働き続けてもうすぐ25年になろうとしています。

まずは総合病院で給食管理と栄養指導を15年以上臨床経験を積みました。

その後系列施設で高齢者や保育園児の栄養管理とあらゆる年代の対象者に対応できる力もつけさせていただきました。

6年前からは予防分野にシフトして、いわゆるメタボの人に指導しています。

プライベートでは、長男が競技ゴルファーで栄養面でサポートできないかとスポーツ栄養学を学会で学びました。この学びをスポーツを愛するすべての人に還元したいと思い、この度パーソナルトレーニングジムPEPOsakaさんで栄養サポートを担当させていただくことになりました。

実際のサポートの様子は今後レポートさせていただきます。

アスリートこそ管理栄養士による栄養サポートが必要と感じた瞬間


夏頃、競技志向で高校ゴルフ部に所属して、全国大会に何度も出場している女子高生と話す機会がありました。

私が管理栄養士であることを伝えた上で、何か食事や栄養のことで困っていることがないかと尋ねると、「ご飯もモリモリ食べれてるし、困ってることはないです。」と即答でした。彼女はすごく細くて、こちらとしては悩みがある想定だったので思わず黙ってしまいました。すると、「あ、でもよくふらついたりはします。」と切り出しました。やっぱりエネルギー不足や栄養バランス欠如による貧血の疑いがあるのです。もちろん採血しないと貧血かどうかはわかりませんが、症状かあるなら、きっと長時間の頑張りがきかないとかパフォーマンスの低下はあると考えられます。主観的に食事が摂れていても、運動量に見合っているのか、また栄養バランスは取れているのかは、管理栄養士が栄養価計算をしたり、エビデンスに基づいて必要栄養量を算出する必要があります。


私はこれまで、病院で糖尿病の患者さんなどに栄養指導を長年行ってきました。また、メタボの方に生活習慣病予防の指導をしています。エネルギー(カロリー)が多過ぎるのを減らすことを中心にお話しすることが多くありました。アスリートには逆に足りないところを足す場面が多く、なおかつ無自覚な場合があるので、より指導者の技量が求められるがやりがいがあると感じました。


これがアスリートこそ管理栄養士による栄養サポートが必要と感じた瞬間です。


次回から実際のサポートについてご報告していきます。